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2008年06月04日

そのころ海外へは

1975年発行の『プレイガイドジャーナル』で、手元にあるのは5冊。
4月号、5月号、7月号、9月号、10月号。

これらで、海外旅行の広告などに注目してみる。

1975年というと、ホイホイ海外へいける状態ではなかった。
円・ドルの相場は、75年だと、既に変動相場制になっていたが、
1ドル約290円~305円くらい。
円の価値はいまの三分の一。日本はまだ貧乏だった。

『プ・ガ・ジャ・』の4月号・5月号の表紙裏は、「プガジャ流・アメリカ夏の陣」の広告。

コピーは、
「観光ではなく生活を!
通過ではなく滞在を!
パックではなくフリーを!
ルックではなくプレイを!
自由気ままなアメリカ一ヶ月の生活」
である。

観光で通過するだけの「ルック」を象徴とするパックツアーのアンチを目指していた、
ということが、ここからわかる。
今のコンセプトでいえば、オルターナティブな海外経験(生活)ということだろう。

7月20日から8月17日までの29日間。
宿泊はUCバークレイのドミトリイなど。
費用は、
なんと、

250000円

である。(内訳はフライト費用、宿泊費がほとんど)

寺山修司が自作誌を朗読して、それに映像上映と、J.A.シザーなどの歌・演奏つきイベントが、
前売りで1000円のときだ。
高いよ、これは。
それでもフリーラブとマリフアナとヒッピーの西海岸は、当時の日本の若い人々をひきつけたのだろう。
この夏の陣に参加して、ヒラリーやビルと遭遇、ということもあったんだ…。

安い航空券の情報も載せていた「フリーマーケット」のコーナーを見ると、
ヨーロッパとアメリカ(特に西海岸)行きが多い。
インドなどがあまりないのが意外。
(バリ行きは10月号にのみ。毎週土曜日とあるから、週一便だったのか)
もしかするとインド行きのブームはもう一二年先なのかもしれない。
インドからの帰国者たちがつぎつぎに肝炎で倒れ長期入院をしたのは、77年ころ?

それにしても、この「プガジャ流・アメリカ夏の陣」には、何人くらい参加したのだろう。
参加者は、その後どこへ行ったのか。
協力者に名を連ねている田川律は、何かこれ関連のこと書いているんかなあ。


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Posted by 愚華 at 13:12│Comments(0)プ蛾蛇
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