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2009年02月21日

巌谷小波「ああ京都」

巌谷小波の小説に「ああ京都」というのがある。

残念ながらまだ通読できてはいない。
ただ、どういうものかと、出だしは見てみた。
すると面白いことに、明治28年の、内国博覧会から少したってからの京都が舞台だった。
明治28年は、1895年。博覧会は、4月1日から、7月31日まで開催された、と記録されている。
これにあわせて、日本初の路面電車が開業をしてもいる。

さて、「ああ京都」だが、この第4回の内国勧業博覧会の人の賑わいは、せいぜい平安遷都1100年祭(1895年10月22日)くらいまでで、翌年以降4・5年で急速に京都人気が衰えていったと描写されている。
ちょうど世紀末ごろであろう。
確かに、出版物でも、1895年には、京都案内の類が多数出版されたらしく、国立国会図書館に残っている。ところが、翌年からは、そうしたものがパタリとなくなる。京都人気の急減と対応しているのかもしれない。

「ああ京都」を読むと、もしかすると、その時の京野の様子が少し見えるかもしれない。


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Posted by 愚華 at 18:44│Comments(0)温故
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