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2008年09月21日

近代美術館

知人に誘われて、ほんとうに久しぶりに、展覧会へ行った。

いま京都国立近代美術館で開かれている、
生活と芸術——アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで
である。

近代美術館

アーツ&クラフツ運動は、19世紀後半にイングランドで生れた、らしい。
思想家のラスキン(1819‐1900)や、詩人・思想家・デザイナーのウイリアム・モリス(1834‐96)が、
その運動の中心にいたという。
ラファエル前派と関係が深く、ラファエル前派好きとしては、必見の展覧会だ。

土曜日の午後に行ったが、それほど込んでいなかった。
いわゆる有名どころでないからかもしれない。
ゆっくりとエドワード・バーン=ジョーンズやマッキントッシュの作品を見ることができた。
ウィーン分離派のものも少しあったが、さすがにクリムトのはない。

アーツ&クラフツからアール・ヌーヴォーへという動きも簡単にだがたどれる。
そして世紀末芸術へも。
ヨーロッパの作品がおおむね19世紀の終わりから第一次世界大戦前のものなのに、
日本の民藝は、概念としても1925年が起源ですよね。なんか飛びすぎじゃない。

この展覧会、いいのだけど、欧州の動きと日本の動きに切断があり、違和感あり。
公式HPで「本展では、民芸を日本におけるアーツ&クラフツととらえ」と表現しているところに
有名モノで構成しないと人集めができないという美術館側、
あるいは、学芸員のあざとさを読みとるのは、深読み?


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Posted by 愚華 at 15:54│Comments(0)観る
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