愚華抄

京都では、出町商店街近くの改進亭総本店が有名。
イノシイ肉を扱っている点がユニーク。
前をとおったことは何回もあるが、利用したことはない。
そもそも牡丹鍋って食べたことあったか…。

堀川北大路上るにも改進亭というお肉屋さんがある。
「日本一の焼く豚」を扱っている。
これもまだ食べたことはない。
豚肉などは良かった。

かつて玉の井にも洋食屋改進亭があったとか。
永井荷風の「墨東綺譚」にもでてくるようだし、
実際荷風も利用していたようだ。
いま跡地にマンションが建っている。

この「改進」、どうして名前としてあるのか。
昔、改進党という政党もあったけど、政治スローガンになるような言葉だったんだろう。

…

辞書で調べたら、「旧いものを改めて進歩をはかること」らしい。
「肉食」がそうだったから、京都の肉屋の名前になり、
「洋食」も新しかったのでこの名をつけたということだろう。
政党も、政治姿勢として「新しくする」、ということだったのだ。

現在は「新しくすること」「改進」がレトロ（しかも魅力のないレトロ）か。