ああ、テレビカー

愚華

2009年03月25日 10:11

今日の京都新聞に京阪がテレビカーを廃止するという記事が出ていた。
ネット版にも掲載されている。

見出しは。

「京阪名物「テレビカー」姿消す/11年度までに・ワンセグ普及で」

記事を引用=盗用するとこうなっている。

「京阪電気鉄道は24日、京阪本線を走る8000系特急車両の内装を2011年度までに一新すると発表した。改装に伴い、1954年から半世紀以上親しまれてきた京阪名物の「テレビカー」が姿を消す。」

それにしても1954年に出来たものとはすごい。
テレビ放送の開始が確か、1953年2月1日である。はじめは東京地区だったはず。
民間テレビ放送の開始が、1953年8月28日。日本テレビ。
残念ながら手元の資料では、関西地区でのテレビ放送については詳細が分らない。

1954年といえば。
3月1日に、第五福竜丸がビキニの水爆実験で被災している。いわゆる放射能マグロ問題もでたはずだ。
防衛庁ができ自衛隊が発足したのもこの年。自衛隊発足は7月1日だ。
9月26日には、青函連絡船の洞爺丸が遭難し、約1700人弱が犠牲となった。

翌年がいわゆる55年体制の登場。

記事の最後をまたも引用=盗用しておく。

「特急のテレビカーは電車に乗りながら野球や相撲を見られると、人気だったが、「携帯電話のワンセグの登場などで需要が減り役目を終えた」(上田成之助社長)と判断し、改装に合わせてテレビを撤去する。 」

記事のURLは以下のもの。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009032500032&genre=C4&area=K00
(2009年3月25日アクセス)

京阪のサイトを見ると「テレビカーの歴史」というコーナーがある。
1954年9月3日からテレビカーが導入されたことが分かる。

次のような記述は面白い。

「(1956年:引用者=盗用者)乗客の方々約2200人からテレビに対するアンケート調査実施。「テレビはいらない」との答えは2.2パーセント、「少なくとも1列車に1台」を希望された方が70パーセントを超えました。一家に一台が夢の話だった頃の、テレビに対する関心の高さがうかがえます。」

ところで、関西に来て、テレビカーに出会ったとき、驚いた。
それまでは、その存在も知らなかったのだ。
関西の友人は、自慢げだったのを覚えている。
愚かにも、これは関西のりの物件である、と思ってしまった。

テレビカーの出現、「普及」(?)、廃止は、メディア誌上も面白い事柄と思われる。

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