マンガで「脳死」
ごく最近のことだ。
脳死と臓器移植の話題がひとしきり盛り上がったとき、
知人が『新 ブラックジャックによろしく』(小学館)のことを教えてくれた。
「脳死」と「臓器移植」のことが描かれている。
この話は、第4巻に始まり、第5巻で、大体一区切りとなる。
若者が、バイクで事故って脳死状態に陥り、ドナーカードを持っていたことから、
家族の同意の下、臓器が摘出されてゆく、というもの。
こうまとめてしまうと、このマンガで表現されていることの一部しか書けないが、
脳死・臓器移植の問題を、かなりしっかりと表現しており、すぐれた作品であった。
脳死・臓器移植・問題は、メインのストーリーからするとややわき道だが、
メインの流れともうまく絡みながら、ぐいぐいひっぱっていく構成になっている。
脳死・臓器移植推進派は、どう評価するのか興味深い。
初出は、『ビッグコミックスピリッツ』で、2008年のもの。
お勧めできる。
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