まぼろし探偵

愚華

2008年07月06日 10:28

本屋で久しぶりにマンガの棚へ行くと、『【完全版】まぼろし探偵』というのがありつい購入。
読んだが面白い。



作者は、『8マン』などで有名な桑田次郎。
「まぼろし探偵」は、『少年画報』に連載されたが、
はじめは「少年探偵王」というタイトルであった、らしい。
連載開始は1957年3月号から。

富士進少年が主人公で、普段は『少年新聞』社の新聞記者。
が、コトあると、変装してバイクに乗り、銃を使い、事件の挑む「まぼろし探偵」となる。

突然飛ぶが…。
鉄人28号」は、作者は横山光輝。
1956年7月号『少年』から連載が開始された。

主人公(?)は、金田正太郎少年。そもそも職業は少年探偵、と思われる。
自動車を運転所有し、銃を使い、さらに鉄人を操縦して、「悪」に挑む。

『まぼろし探偵』を読むと、いろいろ面白いアイディアが浮かぶ。

たとえば、ザブテキストとして『鉄人28号』があるという感じがする。
また、「少年」という系譜を漫画でたどれそうな気がする。あるいは「少年探偵」。
当然「コナン」まで来ますよね。

あと、都市論。30年代少年漫画の都市論がありそう。
さらに建築論。『まぼろし探偵』でも『鉄人28号』でも
「都市」よりも「家」や「建物」が迷宮となる。

昭和30年代比較少年論、って、わくわくしそう。

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