『秘録 日本の活動写真』

愚華

2009年10月11日 13:36

田中純一郎『秘録 日本の活動写真』を読了。

日本での映画の興行や製作の初期の形がよくわかり非常に勉強になる。

田中純一郎は、1902年生れ。1989年に亡くなった。
明治に生れ、平成に入ってすぐ亡くなったことになる。

「純一郎」は筆名で、谷崎潤一郎のファンであるところからのペンネームらしい。
解説によれば、田中が谷崎を愛読するようになったのは、1918年あたりからという。
この年谷崎は映画に関る小説、『人面疽』を『新小説』3月号に載せている。
これがきっかけかもしれない。

田中が『アマチュア倶楽部』のロケを見に行ったかどうかは不明。
どこかに記載があるかあったかもしれないが失念。


日活の横田の人間性が浮き彫りにされ、それも興味深かった。

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