しぁんくれーる跡
高野悦子/『二十歳の原点』といえば「しぁんくれーる」という回路が愚かにも出来ている。
先日何世代かにわたる数人で河原町荒神口付近を南下。
と、団塊の世代の人間が、あそこが「しぁんくれーる」のあとだよな、とボツリ。
30代の人間は何のことやや訳が分からずにいる。
団塊の世代さんは、立命館大学の校舎跡についても解説。
歩いてめぐる京都の近代史のようになってしまった。
ところで、「しぁんくれーる」は、『二十歳の原点序章』には登場しない感じ。
もしかすると、高野悦子はそこへ行っていたのかもしれないが、
1967年4月から1968年12月31日にまでには記載がない。
登場は『二十歳の原点』。
1969年2月1日の日記。
「11時ごろ「シアンクレール」で」という文章からその日の日記は始まる。
ショパンの曲を聴いて慰められた状況を記載。
「しぁんくれーる」は、基本はジャズ喫茶だったが、
一階か二階かどちらかはクラシックも流していたように記憶する。
現在も建物だけは残る、岡崎の「サンタクロース」も同じコンセプトだった。
「しぁんくれーる」跡は、今は歯科医院の駐車場。
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