檸檬

愚華

2009年01月28日 15:34

昨日の京都新聞で、寺町二条角の果物店八百卯が閉店したことを知った。

残念である。

梶井基次郎が、1925年に『青空』創刊号に発表した小説「檸檬」に登場する果物屋=八百屋だ。
主人公は、そこで檸檬を買う。
その檸檬を主人公は爆弾だ、と想像する。
そして、三条通にあった丸善の棚に、その檸檬=想像された爆弾を置き去りにする。
彼は、想像されたテロリストとして、映画館の街だった新京極へと立ち去るのだ。

記事によると、創業は、1879年らしい。130年つづいていたことになる。

関連記事