京つう

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2008年09月04日

悪口

ネットの吉井勇についての記述はひどい、と書いたが、
その例を一つと、反証を一つ。


その例。

正津勉のホームページ。

5年位前のテキストだが、「恋歌 恋句」というのをこの方連載していたらしい。
(2002~2003年か)

吉井勇の歌も上げている。

で、こうある。

「かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水のながるる

 せちがらいご時世つづきである。芸者、踊子、落語家、幇間らを侍らし、大尽遊びのはてに夢うつつ、枕の下をながれる水の音に憂世を浮いた浮いたで過ごす。まことにおおどかな時代にあった吉井勇のような御仁がしのばれてならない。」

吉井勇も浮かばれまい、これじゃ。素人ならまだしも、この正津勉、文学者しかも詩人らしい。
全くの別人の別の行状を偲んでいる。


それに対して、お、ッと思ったのは松岡正剛である。
彼の「千夜千冊」というネット上のコラムの「第九百三十八夜【0938】04年2月19日」の分。
「吉井勇『吉井勇歌集』1952 岩波文庫」を取り上げている。

なかなかしっかりとまとまり、目配りも素晴しい。
また、松岡の吉井への惚れこみようも分かり面白い(自分のゼミの話は五月蝿いが)。

松岡正剛については見くびっていたが、このコラムで見直し、
再評価しないといけないという気になった。

ふと思ったが、このエッセイで、はじめの揶揄されている
「ある老舗の主人」だが、正津勉と同じタイプ。ため息が出る。


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Posted by 愚華 at 13:48│Comments(0)罵詈
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