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2008年08月20日

五人づれで五足の靴

五人づれ著『五足の靴』を読んだ。

岩波文庫として出版されたのは、昨年、2007年の春。
出版された時手に取ったが、
「な~んだ、九州紀行か」と思って買わなかった。
最近、京都についての記録もあることを、あるブログで知った。
それで、読んでみたわけである。

読むために文庫を、海外へ行く時、もっていった。
特に他意はないが、読んでみると、九州など西国の部分もなかなか面白い。
日本の九州というよりも、東アジアか、東南アジアの町や村、という感じである。
1907年の記録だから、ほぼ百年前。
西国は、アジア圏だったのだ。
ということは、
近代国家日本という原理と
東アジア・東南アジアという軸の両方があったのかなあ、
などと思う。

西国(熊本県)出身の宮崎滔天が、簡単に香港や「シャム」へわたる身軽さの背景には、
この軸の存在があったのではあるまいか。
あるいは、廣松渉が語った、九州革命のまぼろしも、同じかもしれない。


タグ :谷崎潤一郎

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Posted by 愚華 at 09:58│Comments(0)読む
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