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2012年03月12日

ミステリの中の蕎麦屋

久し振りに柏木圭一郎の推理小説を読んだ。

主人公の星井カメラマンたちがどこで食事するのか、
それもこの推理小説の場合、ちょっとした興味の焦点なのだが、
今回の『京都 「竜馬逍遥」 憂愁の殺人』(光文社文庫、2010)の場合、
老舗そば屋が二軒登場した。

小説内では「尾張家」となっている「本家尾張屋」。
小説内で「更品」となっている、大宮姉小路上ルの「更科」。


①「尾張家」≒「本家尾張屋」(23頁~)

星井と助手の小林が「寺田屋」での取材を終わって行く先が「尾張家」≒「本家尾張屋」。
(2010年5月10日月曜日)
「寺田屋」からの道順は、
「竹田街道を北」「川端通を北上」「御池通で西」。

御池通からどう入ったのかが不明。
まさか、烏丸御池手前を右折したわけじゃあるまい。

さて、星野は、天せいろ、小林は、にしん蕎麦+小丼。
出汁が旨い、というだけで、実感的記述がない。
店の中の描写などリアリティはゼロ。

残念。


②「更品」≒「更科」(大宮姉小路上ル)(128頁~)

翌々日(5月12日)星井、小林、高梁の三人で取材後の昼食をとったところ。
御所の西から「丸太町を西」「堀川通に出て南」「堀川御池を右折」「大宮通を南下」

「尾張家」へ行くのに比べてこの道順はしっかりしている。

さて、ここでは、小林は、上天丼、星井と高梁は、鴨なんば蕎麦。
「京都らしく鴨なんば蕎麦」というのはやや不明。
店の中の描写はリアリティ不足。
さらにミシュラン批判も飛び出るが、これは作者の思想だろうなあ。
ミシュラン☆つき蕎麦屋にも行ったら良かったのに…。


とはいえ、京都ミステリーで京都の蕎麦屋が二軒も出るのはそれなりに面白い。


タグ :ミステリー

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Posted by 愚華 at 17:27│Comments(0)蕎麦
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