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2011年01月26日

尾形乾山誘拐事件

テレビをつけるのがやや遅れて、スタートを少し(数秒か?)見逃した。残念。
(2011年1月25日放映。アジアカップ日韓戦とやや重なる。)

展開としては面白い。
特に、浦沢右(財前直見)と白石亜子(南野陽子)、および、今回の物語の中心人物の一人呉服店の女主人(床嶋佳子)を、白い封筒入り手紙で京都中を往ったり来たりさせるところが興味深い。封筒に入っている「謎」を解いて、美しきものと関係する場(寺院など)へ駆けつける趣向は気にいった。ありがちかもしれないが、愚かにもこういうものには乗せられる。

フェイクは、尾形乾山の水差し。フェイクの作り手はどうも「K」とは関係ないようだ。

人(男子学生、呉服屋の娘への協力者)も死ぬが、アクシデントっぽい。

尾形乾山ものを隠すのは、呉服屋の娘(大学生)(柳生みゆ)。その水差しを隠して(誘拐して)事件とすることで、殺人犯として追われ行方をくらましている(この事を娘は知らない)父親(小木茂光)を、何とか呼び戻そうとする企て。その協力者の一人、カフェのマスターでカメラマンでもあった中年男性が、乾山の水差しに執着していて、アクシデントを起してしまい、しまいには、娘をも殺害しようとする。いつもながら、もう少し時間があればじっくり見せられるのに、というところ。


5枚1組の乾山の鉋目皿の1枚がないというのも物語に関係する。行方不明の1枚は、松の絵の皿とされる。4枚は呉服屋にある。最後にその1枚を、浦沢曜子(浦沢骨董店2代目店主で右の母)(藤村志保)がみつける。このあたり、美談になっているが、背後には京都骨董界の黒々とした悪意と欲望を深読みできる。


父親(小木茂光)と右が、タクシーでカメラマンのところへ行こうとする時、二条城が見える。堀川通から左折、竹屋町を行くシーンの外の風景も風情があった。

それにしても死んだ男子学生は何だったのだろう。協力を頼んだ娘もそんなにショックでもなさそうだし。


ドラマの初めに登場する京都河原町大学の近世日本美術ゼミ風景もやや面白い。


ところで「K」はどうしてはるのか…。


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Posted by 愚華 at 09:49│Comments(0)観る
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