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2010年10月18日

「日本画」の前衛

「「日本画」の前衛」展は昨日が最終日だった。

「日本画」の前衛

京都国立近代美術館で開催されていた。
どのくらいの人が見たのか、不明だが、あまり集客してはいないのではないか。
先日の「高島屋百華展」に比べると、ずっと楽に観ることができた。
スカスカである。
「日本画」作家の貧困と、「日本画」鑑賞の貧困が、スカスカさに
あらわれており興味深い。

展覧会のコンセプトは意欲的。重要。面白い。
前衛美術運動としての「日本画」手法・技法の展開がテーマ。
時代的には、1938年ごろから49年ころまでのおよそ10年間。
対米戦争と敗戦をはさんでいる。

山崎良文の「ヂークフリート線」(1939)はある種の驚きだった。
日本画手法・日本画素材・抽象性の高い構図構成・社会的コンセプトの合体である。

靉光の「眼のある風景」(1938)もあった。
靉光は、油絵手法の画家だが、「日本画」の前衛作家たちと交流があったらしく、
出品されたものだ。
以前、上野の美術館でこの作品を見たが、その時の印象ではもっと大きい作品だった。
今回、意外に小さかったのに、記憶のねつ造を発見した。

丸木位里の出発点もここにあったのか、と確認できた。

東京国立近代美術館へも巡回するようだ。


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Posted by 愚華 at 13:01│Comments(0)観る
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