2006年06月19日
「瘋癲老人日記」
「瘋癲老人日記」は、東京在住の卯木督助(77)の日記であるから、京都は出てこないと思っていた。が、京都は物語のクライマックスの舞台であった。
「もっと踏んでくれ」と考えるのは、法然院の墓石を想像しながら、京都ホテル(現京都ホテルオオクラで、建物は以前のもの)の一室の中でだったわけだ。
谷崎潤一郎のこの作品は、エロであり、深刻であり、また、可笑しくもある。
自分の身体的な腐敗に気づいていない人は、ただし、楽しめないから、要注意。
「もっと踏んでくれ」と考えるのは、法然院の墓石を想像しながら、京都ホテル(現京都ホテルオオクラで、建物は以前のもの)の一室の中でだったわけだ。
谷崎潤一郎のこの作品は、エロであり、深刻であり、また、可笑しくもある。
自分の身体的な腐敗に気づいていない人は、ただし、楽しめないから、要注意。
Posted by 愚華 at 22:46│Comments(0)
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