2009年06月27日
2009年06月05日
映画化された漱石
突然だが気になったことがある。夏目漱石原作の小説は、どの程度映画化されているのか。
川端康成はわりと思い浮かぶ。例えば「伊豆の踊り子」。
三島由紀夫も。例えば「潮騒」。
谷崎もあるけど…。
では、漱石は?
これには伏線があった。
溝口健二についての雑誌特集をたまたまぱらぱらめくっていたら、『虞美人草』を監督したことになっていた。原作はもちろん夏目漱石である。1935年に製作されている。第一映画社。潤色に伊藤大輔とあった。
『虞美人草』は、なんか、映画化に向かない感じがするのだが、興味はある。
で、夏目漱石のものはどう映画化されているの?となったわけだ。
こういうときに便利なのは、「日本映画データベース」。
さっそく検索してみた。
1:坊つちゃん:1935年、山本嘉次郎演出。
2:虞美人草:1935年、溝口健二監督。
3:吾輩は猫である:1936年、山本嘉次郎監督。
4:虞美人草:1941年、中川信夫監督。
5:坊っちゃん:1953年、丸山誠治監督。
6:夏目漱石の三四郎:1955年、中川信夫監督。
7:こころ:1955年、市川崑監督。
8:坊っちゃん:1958年、番匠義彰監督。
9:坊っちゃん:1966年、市村泰一監督。
10:幻日(原作は「夢十夜」):武智鉄二監督。
11:心:1973年、新藤兼人監督。
12:吾輩は猫である:1975年、市川崑監督。
13:坊っちゃん:1977年、前田陽一監督。
14:それから:1985年、森田芳光監督。
以上14本であった。リメイクもあり、映画化されたの6作品だ。
これからどういうことがいえるのだろうか。
例えば、川口松太郎という作家がかつて居たが、彼の場合、「日本映画データベース」によれば、160本の映画に原作を提供している。
ちなみに、川口松太郎の小説は、おそらく現在文庫本に入っていないのではないだろうか。もしかすると短編がアンソロジーの中にある可能性はあるが。
夏目漱石の場合は、いまや古典的な近代国民作家で、文庫本もあふれている。 続きを読む
川端康成はわりと思い浮かぶ。例えば「伊豆の踊り子」。
三島由紀夫も。例えば「潮騒」。
谷崎もあるけど…。
では、漱石は?
これには伏線があった。
溝口健二についての雑誌特集をたまたまぱらぱらめくっていたら、『虞美人草』を監督したことになっていた。原作はもちろん夏目漱石である。1935年に製作されている。第一映画社。潤色に伊藤大輔とあった。
『虞美人草』は、なんか、映画化に向かない感じがするのだが、興味はある。
で、夏目漱石のものはどう映画化されているの?となったわけだ。
こういうときに便利なのは、「日本映画データベース」。
さっそく検索してみた。
1:坊つちゃん:1935年、山本嘉次郎演出。
2:虞美人草:1935年、溝口健二監督。
3:吾輩は猫である:1936年、山本嘉次郎監督。
4:虞美人草:1941年、中川信夫監督。
5:坊っちゃん:1953年、丸山誠治監督。
6:夏目漱石の三四郎:1955年、中川信夫監督。
7:こころ:1955年、市川崑監督。
8:坊っちゃん:1958年、番匠義彰監督。
9:坊っちゃん:1966年、市村泰一監督。
10:幻日(原作は「夢十夜」):武智鉄二監督。
11:心:1973年、新藤兼人監督。
12:吾輩は猫である:1975年、市川崑監督。
13:坊っちゃん:1977年、前田陽一監督。
14:それから:1985年、森田芳光監督。
以上14本であった。リメイクもあり、映画化されたの6作品だ。
これからどういうことがいえるのだろうか。
例えば、川口松太郎という作家がかつて居たが、彼の場合、「日本映画データベース」によれば、160本の映画に原作を提供している。
ちなみに、川口松太郎の小説は、おそらく現在文庫本に入っていないのではないだろうか。もしかすると短編がアンソロジーの中にある可能性はあるが。
夏目漱石の場合は、いまや古典的な近代国民作家で、文庫本もあふれている。 続きを読む
2009年06月03日
映画堀川中立売
結局、「鴨川ホルモー」の映画は、観ることが出来なかった。
レンタルに期待。
ところで、5月12日の『京都新聞』に、「関西の若手映画人が企画・配給」「京都に拠点 クランクイン」「第一弾 「堀川中立売」」という記事が掲載されていた。
なんと「堀川今出川」という映画が作られているらしい。
製作は志摩敏樹。監督は柴田剛。
舞台は現代の京都で、謎の男「安倍」がニートとホームラスを式神として操り妖怪と戦うというもの、らしい。京都三条商店街もロケ地という。
なんとなく興味がでる。
映画の都としての京都が再び出現すると、それはそれで面白そう。
レンタルに期待。
ところで、5月12日の『京都新聞』に、「関西の若手映画人が企画・配給」「京都に拠点 クランクイン」「第一弾 「堀川中立売」」という記事が掲載されていた。
なんと「堀川今出川」という映画が作られているらしい。
製作は志摩敏樹。監督は柴田剛。
舞台は現代の京都で、謎の男「安倍」がニートとホームラスを式神として操り妖怪と戦うというもの、らしい。京都三条商店街もロケ地という。
なんとなく興味がでる。
映画の都としての京都が再び出現すると、それはそれで面白そう。
2009年05月17日
2009年03月30日
堀川が川になる
かなり長い間工事がつついていた堀川に昨日水が流れた。
残念ながら、仕事でちょっとでており、
帰りも夜の10時だったので、通水式とやらは見ることもできず、
新しい水路に初めて水がはいるというかなり稀な出来事には現場で遭遇できなかった。
今朝少しのぞくと、もう子どもたちが遊んでいる。
いい散歩道で、いい遊び場になって欲しい。
****
紫明通の鴨川に突き当たる付近に、
なかなかいける中華料理店がある。鳳舞。
いまから4年くらい前だが、鳳舞の前になにやら奇妙な構造物が出来た。
鳳舞のおばさんたちに聞いても、何か教えてくれなかった。
そのうち分かる、見たら分かる、という感じで。
それは、今回の水の出発口だった、ようだ。
どういうふうに水が出ているのか、気になるところだ。
残念ながら、仕事でちょっとでており、
帰りも夜の10時だったので、通水式とやらは見ることもできず、
新しい水路に初めて水がはいるというかなり稀な出来事には現場で遭遇できなかった。
今朝少しのぞくと、もう子どもたちが遊んでいる。
いい散歩道で、いい遊び場になって欲しい。
****
紫明通の鴨川に突き当たる付近に、
なかなかいける中華料理店がある。鳳舞。
いまから4年くらい前だが、鳳舞の前になにやら奇妙な構造物が出来た。
鳳舞のおばさんたちに聞いても、何か教えてくれなかった。
そのうち分かる、見たら分かる、という感じで。
それは、今回の水の出発口だった、ようだ。
どういうふうに水が出ているのか、気になるところだ。
2009年03月26日
脚注つきの新装版
今日の京都新聞一面下に載っている広告を見て驚いた。
「二十歳の原点ノート」の新装版が出ているのである。
出版社は「カンゼン」。新潮社ではない。
「カンゼン」という出版社は、愚かにも初耳であった。
こういうときはネットに限る、と検索すると、でてきた。
設立は2001年10月25日。
代表取締役社長が、宇佐美光昭で、出版事業部取締役が、坪井義哉であるという。
現在の所在地が、「千代田区外神田2-7-1 開花ビル4F」。
地図によると「お茶の水イン」の近く。
業務内容を見ると、以下のようにある。
「株式会社カンゼンは、
日本初のジュニアサッカー情報誌『ジュニアサッカーを応援しよう!』や、
人気アニメのセリフ集『永遠のガンダム語録』、
目の錯覚効果をデザイン化した『トリックアイズ』シリーズなど、
今までにない雑誌・書籍の出版を行ってきました。」
戦略はというと、こうだ。
「株式会社カンゼンは、今までの出版社のかたちにとらわれず、
新しい商品創りと、新しい販売戦略を心がけ、個性ある出版社としての成長をめざします。
常に時流に敏感に反応し、“ブーム”を意識した出版物の発行を実行します。」
この「ブームを意識した」というところが、「二十歳の原点ノート」を新装することにつながったのかもしれない。ネットを見ると確かに「二十歳の原点」リバイバル的様相がないわけではないし。
この版で特に注目したいのが、「当時の時代背景を知らない世代にも読みやすいように脚注を導入」という点だ。「注」がつくというのは、ある種の古典である。高野悦子の日記もそうなったということだろう。
それにしても、新潮社からの復刊でないというのはどうしてなのか。
著作権所持者の意向ということだろうか。
そのうちジャーナリズムで取りあげられるだろう。
注:「カンゼン」のURL→http://www.kanzen.jp/
「二十歳の原点ノート」の新装版が出ているのである。
出版社は「カンゼン」。新潮社ではない。
「カンゼン」という出版社は、愚かにも初耳であった。
こういうときはネットに限る、と検索すると、でてきた。
設立は2001年10月25日。
代表取締役社長が、宇佐美光昭で、出版事業部取締役が、坪井義哉であるという。
現在の所在地が、「千代田区外神田2-7-1 開花ビル4F」。
地図によると「お茶の水イン」の近く。
業務内容を見ると、以下のようにある。
「株式会社カンゼンは、
日本初のジュニアサッカー情報誌『ジュニアサッカーを応援しよう!』や、
人気アニメのセリフ集『永遠のガンダム語録』、
目の錯覚効果をデザイン化した『トリックアイズ』シリーズなど、
今までにない雑誌・書籍の出版を行ってきました。」
戦略はというと、こうだ。
「株式会社カンゼンは、今までの出版社のかたちにとらわれず、
新しい商品創りと、新しい販売戦略を心がけ、個性ある出版社としての成長をめざします。
常に時流に敏感に反応し、“ブーム”を意識した出版物の発行を実行します。」
この「ブームを意識した」というところが、「二十歳の原点ノート」を新装することにつながったのかもしれない。ネットを見ると確かに「二十歳の原点」リバイバル的様相がないわけではないし。
この版で特に注目したいのが、「当時の時代背景を知らない世代にも読みやすいように脚注を導入」という点だ。「注」がつくというのは、ある種の古典である。高野悦子の日記もそうなったということだろう。
それにしても、新潮社からの復刊でないというのはどうしてなのか。
著作権所持者の意向ということだろうか。
そのうちジャーナリズムで取りあげられるだろう。
注:「カンゼン」のURL→http://www.kanzen.jp/